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「シロクロネクロ 」(第17回電撃小説“大賞”受賞作) 感想・レビュー

2011年02月13日 11:56

シロクロネクロ (電撃文庫)シロクロネクロ (電撃文庫)
多宇部 貞人 木村 樹崇

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電撃文庫撃小説大賞受賞作、その感想&レビュー。

※ネタバレはしません

あらすじ
「オレは死ぬ前に一度くらい、女の子とえっちしてみたかったんだよおおおッ!!」そんな強い未練を糧に普通の高校生・不二由真は不慮の死からゾンビとして蘇った。彼を蘇らせたのは善い屍霊術師・シロネクロの美少女、高峰雪路。彼女は秘宝“死者の書”を悪い屍霊術師・クロネクロに狙われ、巻き添えで由真が死んでしまったことを教える。そして、由真を守るために「一緒に暮らしなさい」と命じるのだった。その言葉に喜ぶ由真だったが、欲望を満たすと成仏してしまうためえっちな行為は禁止と知って悶絶する。女の子との楽しい共同生活のはずが、さらなる大波乱に巻き込まれてしまい!?

お勧め度:★★★☆☆☆☆☆☆☆ (3/10)

ってなことで、年に一度の撃小説大賞。
昨年受賞した幕末魔法士は比較的ストリー、文章共に固いテイストでしたが、
今回の受賞作は基本的にはギャグ&お色気メイン。
その内容ですが・・・うーん、うん。
展開や文章、設定は良くも悪くもこれぞラノベという感じ。
作品の評価は、ギャグが楽しめるかどうかでれてくるのだろうか。
自分の場合、ギャグはあまり楽しめなかった。
ギャグの大半が下ネタ、ってのもその要因の一つかもしれない。

ラノベなのだから、下ネタが多くなるのも仕方がないのかもしれないけど。
ただ、やはり下ネタの量は多すぎたような気がする。

そして文章ですが、とにかく擬音が気になった。
直接的な擬音が多くなるのはまあ良いんですが、
文章と文章の間に、独立して擬音を置くのがちょっと気になる。
『彼は飛躍した、すとん、着地成功』 みたいな形がかなり多かった。
恐らく読みやすいよう、狙ってやっているのだろうけど、
自分の場合はうまくハマらなかったなあ。

しかしストーリー展開は非常によくまとまっていたかと思います。
目新しさ、という部分では見劣りしますが、とにかく分かりやすい。
退場者、敵味方の入れ替わり、それらもかなり予想外でした。
それらに関しては、良い意味で裏切られたと思います。

設定も面白かった。
エロイことを考えると、その分ゾンビとしての力がパワーアップ。
しかしゾンビゆえに、えっちな欲望を満たしてしまうと成仏してしまう。
お色気で売っていくなら、作品にこの上なくマッチした設定ですね。
ただ読み進めていくうちに、その設定が煩わしくなった感は否めない。
主人公が死にかけるたびに、毎回エロ描写(エロ妄想)が入ってくるのが、どうにも・・・。
エロ描写も一回目は良くても、二回目、三回目となると、少々食傷気味。
結局、エロとは言ってもある一定のラインを超えることは出来ない仕様だし、
今後続巻が出るとしたら、そこらへんのマンネリ化をどうするのかがポイントになってきそう。

大賞ってことで、ハードルが上がっていたせいもあったのかな。
いや、一番はギャグを楽しめなかったところにあるのか。
とりあえず個人的な評価は、ちょっと低めです。

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