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アクセル・ワールド5巻 「星影の浮き橋 」(電撃文庫)感想

2010年07月01日 19:54

アクセル・ワールド〈5〉星影の浮き橋 (電撃文庫)
アクセル・ワールド〈5〉星影の浮き橋 (電撃文庫)

やっとこさ読み終わったので感想をば。
加速する面白さ!


・あらすじ
中学内格差の頂点・能美征二による謀略は去った。“スカイ・レイカー”も加速世界に復帰し、これにより黒雪姫率いる“ネガ・ネビュラス”は、他の軍団に見劣りしない勢力となっていった。とある日、ハルユキは軌道エレベータ“ヘルメス・コード”に日本の“ソーシャルカメラ・ネットワーク”が導入されるというニュースから、新たなるゲーム・ステージの気配を察知する。“宇宙”ステージ。そこに辿り着いたハルユキは、“謎の運営者”から提供された、“ブレイン・バースト”史上でも最大のミッションイベントを体感する―!「…鴉さん。これは、どういう、ことですか?」それはさておき、同時進行で発生していたのは、黒雪姫とハルユキのお泊まりイベントで、さらにそこに“スカイ・レイカー”ことフーコさんも乱入してきて―。


・個人的評価
ストーリー4
キャラクター4
文章5
挿絵3
総合点16


相変わらずの面白さです!
今巻では二巻での「クロムディザスター」に関する伏線が形として現れたり、
新たにゲーム内イベントが開催されたりと見どころ満載。
特に後半にかけての物語の盛り上がりはかなりのものです。
ハルユキ達のきずなが深まる過程も矛盾がなく、面白い。
そして、文章で表現するのは難しいだろう仮想世界、
しかも今回は宇宙ステージをしっかり表現しているその文章レベルの高さに驚かされました。
挿絵が劇中の情景を浮かべるのに理解に役立つことは多いけど、
この物語ではそれがなくても理解出来てしまう。
だから、読んでいても楽しいですね。

そして今回、個人的に最も感心したのが、
「中二病」全開な敵キャラ。

例:「羞恥しろ。ブレインバーストの本質から、
そうやって眼を逸らし続ける自分を恥じろ、貴様ら」


…いや、中二病全開ってのは別に嫌いでは無いのですが、
普通であれば読んでいるこっちが恥かしくなることが多いんですよ。
特に良い年した、もしくは禍々しい外見をした敵キャラが、
そういうセリフを口走ったりすると。
けれど、この作品は禍々しい外見をしたキャラが、
中二病全開なセリフを口にしても、何も違和感が無い。
なぜなら、その中身が「リアル中学生」だから。
いやー、これがこの作品のミソですねー。
重々しいオーラを放つアバターが中二病なセリフを発しても、
「まあ、実際に中身は中学生なんだし、そういう病にかかる年頃なんだろう」
と思えば納得できてしまう。非常に合理的で合法的。
しかも、ブレインバーストは心にトラウマが有る者しかプレイ出来ないのだから、
発病する資質を備えていてもおかしくないし、そこに説得力が生まれている。
アクセル・ワールドの面白さを、改めて感じた巻でした。

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