2011年07月10日 05:18
最後はまさに、めでたい幕引き!
※以下ネタバレあり
お勧め度:★★★★★★★★★★ (10/10)
前巻で、ひとまずの区切りをつけたこの作品。
しかし、載せきれなかったエピローグが、今巻に収録されています。
その内容ですが、舞台は16巻の六年後。
二人は旅を終え、湯屋を買い、一緒に暮らしています。
今回のエピソードは、主に結婚式に関するエピソード。あの二人が結婚か・・・。
しかも、その結婚式に出席するため、今までに出会ったヒロイン陣が総出演!
やさ男ロレンスを肴に、女子の会話が盛り上がること盛り上がること笑
でも、こうやって全員が揃って登場すると、感慨深いものがありますね。
二人が色んな旅をしてきたのだなあと、しみじみ実感します。
だけどロレンス、ノーラにはリアルに何の脈もなかったんだね^^;
さて、新婚夫婦サイドですが、こちらは今までと変わらずイチャイチャっぷりを見せつけられます。
六年経ってもこれだけ熱いなら、長い夫婦生活も順風満帆か。
そんなラブラブカップルに、旅の途中で放り出されたコルですが、
今ではロレンスのもとで手伝いをしています。
・・・しかも、男の娘という新たな属性まで獲得してるし笑
なんやかんやで、微笑ましい光景だな。
六年経っても、二人の間に大きな変化はなさそう。
読み始め、そう思っていたのだけれども、ロレンスとホロ、やることやってるんじゃん!笑
まさかの妊娠きちゃった。
いやあ・・・あのホロがママになるとは・・・。
躾が厳しそうな気もするし、意外と甘やかしそうな気もするし・・・笑
くそう、子供が生まれた後の物語も見たいけれど、さすがにそれはワガママか・・・。
そして、店の名前はもちろん『狼と香辛料』
なんで、こんなに綺麗に物語が締まるのだろう・・・。
物語自体の面白さ、キャラの魅力、そして幕引きの美しさ。
説明が不足することもなく、語り過ぎることもなく、
三人となったロレンス達がこの先どんな生活を送っていくのか、
少し未来をどうしても妄想してしまう、ちょうど良い塩梅。
これ以上、最高の形はないだろうと思える、素晴らしいエンディングだと思います!
ところで、この17巻には、エピローグの他にもう三本の短編が収録されています。
その中でも特に、『狼と白い道』が、一番印象に残りました。
この話は、二人が旅を終えるよりも、かなり前のお話なのですが・・・。
あとがきで言っているように、かなり終わりを意識した構成となっています。
特にロレンスの、「明日もまだまだ、旅の途中だからな」という言葉が、グッと来た。
例え行商の旅を終えても、二人のは旅は明日も途中。
エピローグを迎えた今作品だけど、二人の物語はこれからも続いて行くんだな。
いやあ、いまさらですが、本当に終わってしまったんですね・・・。
うーん。終わってしまうのは悲しいけれど、二人の痴話喧嘩がもう見れないのは寂しいけれど、
この「狼と香辛料」は、間違いなく自分の知る限り最高のライトノベルです。
支倉先生・文倉先生、感動する物語、そして楽しい時間をありがとうございました!

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